金を失わない車の買い方

一生のうちもっとも大きな買い物が家、その次が車と言われている。

一般的な大衆社会ではそうなのだろうが「車ごときに金をかけられない」という私である。

世間の人々が車にかける金は尋常ではない。「カネがない」が口癖の低所得者でも100万円の軽自動車を買っていたりする。ホイールだナビだで数十万円をかける。オイオイ、と言いたくなる。

給料の何ヶ月分を車にあてるべきだろうか。私は一ヶ月も車のために働くのは馬鹿げていると思っている。このたび私が購入した車は月給の半分であった。つまり20万円を切る価格だ

さて自動車の買い時はいつが良いのだろうか?このことを私は考えてみた。

だいたいの価格の推移をグラフ化してみる。

中古車市場価格は指数関数的に推移する。




まず、新車(A)で購入すること。これは間違いなく金の無駄だ。購入した時点で資産価値がぐっと下がる。購入価格の10%くらいは下がるのではないかな。

いわゆる程度の良い玉がB点である。まだ高い。このあたりで、モデルチェンジが行われて車両価値が一段階下がることになる。

「こなれてきた」ぐらいがC点になる。これくらいであれば、買っても良いと思われる。だいたい年式で7,8年落ち、距離50000~70000kmくらい。

ただ私としては、D点をおすすめしたい。車両価格の10%、300万円の車であれば30万円……。

これくらいまで値段が落ちて、程度のよい玉を探すのは大変だが、「不人気車」であれば問題ない。

私は2400ccのセダンを買ったのだが、こういう車両は今とても安い。私はもっとセダンが不人気になって欲しい^^

また中古車市場においては、「安すぎて買い手がつかない」という消費者心理がおきる。実際は売り手が何らかの事情で早く売りたいだけで、車両の状態は問題なく、怖れるべきでない恐怖であったりする。ここをうまく突いていくことも大事である。

D点をおすすめする理由は、資産価値がほとんど下がらないところまで下がっている、ということである。

車はどんなボロであっても、価値が0円になることはない。グラフのように徐々に価値は低下するけれども、不動車でない限りは値段がつく。だいたい新車価格の5%くらいが下限である。

ということは、リセールバリューを加味するとD点であれば(購入価格―転売価格)で新車価格の5%で車を購入できることになる。300万円の車であれば15万円ということになる。

私の購入した車は距離8万キロ、年式は13年落ちになる。まだまだこれから、という個体だ。

個人売買のすすめ


購入は個人売買がもっともコストパフォーマンスが良い。ただこれは経験と慣れが必要だ。私はバイクで慣れているから、問題ない車をゲットできた(バイクの出品状況と比べると、自動車は超良玉だらけである^^)。

車両の状態よりも出品者の性格を読み解くことが大事であるように思う。大事なことは「クレームを恐れているかどうか」だ。慎重で繊細な出品者を選ぶこと。

個人売買では名義変更や車庫証明は自分で行う必要がある。しかしこれは難しくない。こんなことを業者に任せてウン万円もとられるのは愚の骨頂である。ただ、平日の休みをとれるようにしないといけない。

また個人売買のメリットとして事実上の「礼金」となっている納車整備費がいらないということがある。

当然ながら車検は一年以上ついているものを購入した方がよい。そういう個体を10%の段階で見つけられたら「買い」だろう。

日本車は日本人が思っている倍は頑丈だ


人々は、「最新の車の方がかっこいい」とか、「エコな車に乗り換えた方が節約になる」、という誤った経済観念を刷り込まれている。実際には古い車には最近の車にない良さがあるし、燃費が良い車に乗り換えたところで経済的にはまったくのマイナスだ。

なぜか日本人はもっとも頑丈な自動車に囲まれていながら「古い車は壊れる」という恐怖にとりつかれている。外国でそれこそ「クラシックカー」レベルのオンボロな自動車が元気に走り回っているのを見たら驚くのではないかな。中古車市場も日本よりずっと高い。

こういうスティグマの裏をつくことが、最良の道になるだろう。

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