収益性の高いブログとは

私は長い間、文章で食べていきたいと考えてきた。

文章というと作家業やコピーライター、新聞記者などあるが、最近はブロガーで食っていける人もいるらしい。

私もブロガーとして収益をあげようと考えたことがある。今5年間続けているブログは、ぼちぼちのアクセスがあり、多分月に500円くらいは^^利益があがるのではないかと思った。

ただそれを目的にすると、文章が歪になるだろうと思って、すこし強迫的な潔癖から避けていたのだった。

ブロガーとは一般的に広告で収益を得る人だから、まず第一により多くの人を引きつけることが大切である。そして読者の質としては、アドセンス・クリックで収入を得る場合は、「よく消費する人」をターゲットにする必要がある。

基本的には、消費行動は「損」なものである。ひとつの商品が手元に渡るまで何重にも手続きが必要であり、それに関わるコストを勘案すると、たいていの商品は消費することによって購入者が損することになる。これは合理的な消費者を想定する経済学の基本的な考えに反するけど。

そう考えると、「よく消費する人」というのはどういう人か。たいてい、経済観念の発達していないおバカさんである。

つまりトヨタが国内市場においては「マイルドヤンキー」をターゲットにしているように、中間~底辺層のおバカさんをターゲットにすることが収益性の高いブログになる。貧乏人ほどよく消費する、といえるし、よく消費するから貧乏人なのだ、と言える。

例えば私が手作りの弁当を食べているそばで、私の半分の年収の人が、マクドナルドの600円のランチセットを食べていたりする。私が500円の文庫本で楽しんでいる間に、低収入の人がカラオケだの飲み会で数千円を費やしている。こういう社会構造がある。

おバカさんはテレビ広告やネット広告の刷り込みによって「よく消費する」ように、ある意味で洗脳されている。こういう人から金銭を搾り取るのが資本主義社会の構造であり、収益性の高いブログも彼らをターゲットにすることが重要になる。

つまり下品であること、大味であること、平明であること、文章量の少ないこと、などが収益性の高いブログになる。検索サイトで上位に出るのはそういうサイトばかりである。

例えばこのブログの昨日の記事でいえば、「予知夢を見る方法」なんかより、「これでボロ儲け確定!?予知夢を見る12の方法」とかそういうタイトルにすれば人々はクリックするだろう。(あーなんかゾワゾワする^^)

収益性の高いブログとは、よりどれだけ多くのお馬鹿さんを惹きつけられるか、という条件を満たしているものである。



さて、そんなブログが書きたいか?となったときに、いくら金が儲かるとしても御免だな、というのが私の考えである^^ まあそういうブログが書けないという能力的な問題もあるけど。

ブログである程度閲覧数を望めるようになると、有料サイト化、あるいは有料メルマガを配信するなどして収益を得る人がある。経済・時事情報に強い個人ブログ「GLOBAL EYE(旧NEVADAブログ)」も有料コンテンツ化した。年額一万円だったと思うが、払ってでも読みたい人は少なくないと思う。

ようは宗教における顕教と密教のようなもので、大衆をターゲットにするか、少数の客層をターゲットを絞るか、という道がある。私は後者がいいな、と思う。そもそもの話、あまりブログで稼ごうとは思わないけど。

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